2014-01-08

寂しくなったので幼なじみに連絡をした。

寂しいときや人が恋しいときは
肌のことを考えるんだと言われた。

この肌1枚で、自分とそれ以外の全世界を隔てるんだと思って、
肌に包まれて、いっぱいに詰まっている自分自身を思うと寂しくないよと言われた。

なるほどねと思いながら、
お風呂上がりにいっぱいボディークリームを塗った。

ちっぽけだけど、肌の中にぱんぱんにつまっていて
元気な自分を見つけ直して、寂しくなくなった。

彼は別につきあっていた訳じゃないんだけど
私が初めて人に恋愛感情を持つまで
ずっと旦那さんのように思っていた子だ。

ワンネスとか親密感とか信頼とかを、
2人で分け合うことの素晴らしさを教えてくれた。

初めて恋に落ちて、
そのことを相談していた時期には
「失恋しても僕らには僕らの友情があるから人生は壊れない」と言ってくれていた。
「友達というのはそういうものなのだ」と。

彼曰く、友情は科学の公理のようなもので
恋愛は実験なのだそうだ。 
公理は崩れないので勇気を持って
命題の究明のため実験をするとよろしいと励まされていた。

(実際大人になってからのパートナーとの関係の
基本的なところは彼との友情で作られたと思う。
恋愛だけじゃなくて、相手との友情を求めるところとか。)

ボディークリームを塗りながら、
そんなことをものすごーく真剣に話していた
子供時代を思い「子供って大人より大人だよな」としみじみしてしまった。

友達の事を思い出すと、みんな本当に子供だったのに、
大人より大人だったよなと思う。

彼はPC片手にマスターベーションしながら家の階段降りてて、
そのまま落下して、足首をねんざして学校休んだりしていたけど、
精神的には豊かで大人だった。 行動が幼かっただけで。

子供時代の友達にもう一度出会いなおして、
思いっきり抱きしめてあげたいと思う。
感謝やら愛情やらをこめて。

でもそれは出来ないから、今度会うときに、
幼なじみの義務として、彼の中の子供を見つけ出して、
その瞬間にぎゅーっとしてあげようと思う。

30歳になった幼なじみ同士が、
道ばたでぎゅーって抱きしめあっていたりしたら
それってすごく素敵じゃない?

そんなことを考えていたら寂しくないどころか、尊い気持ちになってきた。

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