2014-01-16

ニーディー

「あの人ってニーディーだよね」って言い方がある。

needが変化してneedyで
「アテンションとかが欲しくて欲しくて仕方がない人」の俗称。

あんまり誉れのあるよばれ方ではない。

私も相当ニーディーなんだけど、
私を軽く超えるウルトラニーディーな友達がいる。

全ての瞬間でアテンションを求める
王子様みたいな贅沢に出来た男だ。

そんな彼は先日好きだった女の子に
「あんたはニーディー過ぎる」と言われ、
産まれて初めて自分がニーディーという
不名誉な人間であると気がつかれた。

王子様の目覚め=友人への被害大

目が覚めた小さな王子様が
乳母を泣きながらよぶように
親友の私に連絡が来た。

「俺の良いところを箇条書きで教えてくれ!
今、崖っぷちなんだ!」とのこと。

原因を聞いて、その傷への対処の仕方が
そもそもニーディーなんだよと苦笑いしてしまった。

彼は実際のところ
そんなに悪いやつじゃない。
一応親友だし、個人的には愛している。

根本的には
私が泣いているときに、ハンカチで顔をふいてくれたり、
落ち込んでいたら一緒に眠ってくれたり、
私にパートナーが出来てからは一緒に寝るのはジェントルマンじゃないと
家に泊まると私にベッドを貸してくれて、
寂しくないようにベッドの横の床に寝てくれたり
相当良いやつだ。

震災の後は何日も何日もうちに泊まって一緒にいてくれた。
自分がされたいことを無条件に相手にしてくれるのだ。

作りがニーディーで、
人のニーズに対して想像力があるから
人に与える愛情や安らぎも大きい。

彼とも、孤独とどう向き合うか、
どう人間関係で寂しさを紛らわそうという
邪心を持たないか、という話しをした。

「クラシック音楽を、本気で聞くんだ。
繰り返し、繰り返し、全身をゆだねて。
vulnerableであることを恐れずに。
もしくは親友に、自分のそういう弱さを告白して
真剣に話し合うかだね。」と近々の自分の体験を共有した。

高尚すぎたみたいで全然通じなかったけど。

こういうニーディーな人は一体どんな人と一緒になるんだろうねぇ。
一生かけて彼の人生を定点観察したい。

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