南太平洋非核地帯条約は、日本ではマイナーかもしれない(存在を知っている人の方が少ないのではないかと思う)けど、オセアニア諸国にとっては国家のアイデンティティーの一部になっている強い条約だ。
この条約では以下の事を禁止している。
- 締約国による核爆発(平和目的の核爆発を含む)装置の製造・取得・所有・管理、自国領域内における核爆発装置の配備・実験等を禁止
- 域内海洋(公海を含む)への放射性物質の投棄を禁止
- 議定書((露中英仏は批准済。米は署名のみ)では以下を禁止
- 核兵器国による締約国に対する核兵器の使用および使用の威嚇
- 域内(公海を含む)における核実験を禁止
地図を見てみると分かるけど、地球上の広い地域で核はいかなる使用も禁止されているのが分かる。 一回ちらっと、Wikipediaのページを見てみて。
現在、ニュージーランドでは70%を水力発電、残りの30%は風力、火力、地熱で電力をまかなっている。 日本の国土の三分の二のサイズの国で、人口が四万人しかいないから出来ている事だと思うので、日本も同じようにするべきだとは言えないけど、とりあえず、この国では条件が揃っているのでそうしている。
生活実感として、この国に暮らしていると感じる事は、まず"電気代が高いし、電気も足りない"という事。 電気代に関しては日本の電気代と比べた事がないので、実際に本当に高いのかは分からないのだけれども、余りにもここの国民が「電気代が高いから電気は極力使わない」と口々に言うので私も「高い」と思い込んでいる。 ニュージーランドに引っ越した人は3日目には「電気代が高いから節電せねば」と洗脳されるのではないかと思う。 それぐらい、皆マントラのように「電気代が高いから電気は極力使わない」と言う。 ニュージーランド人自体、自分の電気代をよその国と比べた事はないと思う。 それでも本当に皆口をそろえて、「電気代が高い」と言う。 また「電気が足りないの」とも口々に言う。 停電しているところは一回も見た事がないが、それでも「足りない」らしい。
足りない上に高いから、とりあえずこの国の節電熱は高い。 みんな、日々情熱的に節電している。 電気があまりないことや、電気代が高い事に文句を言っている人には会った事がないから、皆満足はしつつも節電している様子。 原発がない、核そのものの恐怖とその周りにうごめく複雑な政治、利権などと関わらなくて良いという歓びの方が、電気代が高くて、電気が常に足りない気がする感じよりかはでかい様子。
さて、電力ってのは本当に生活スタイルにでかい影響を与える。 日本に帰ると、湯水のように溢れかえった電力のおかげで、「贅沢」としか言いようがないデカダンスな生活が出来る。(少なくとも、最近までは出来た) NZに住み始めた当初はその事を「やっぱ日本は進んでいる。」と思っていた。 途中から「日本は狂ってる」という思いに変わった。 季節に合わせた格好をしながらも、季節を通じて常に変わらないような気温に管理された建物の中にいる姿は異様だった。 頭と体、心と感覚が通じ合っていないように見えた。 せめて、建物の中で一年中同じような服装していたら「この人達は環境に対する意識が低いのだ」と思えたと思う。 でもそれすらなかったから、「この人達は意識がないのだ」と思えてしまった。
やっぱり感覚的におかしいと思う事って、良い結果にならない場合が多いんだなと妙に納得した。
やっぱり感覚的におかしいと思う事って、良い結果にならない場合が多いんだなと妙に納得した。
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