2009-11-22

宮台真司にしては良く言った

 宮台真司のなんにでも意見を持っている所が苦手だ。 

 どうして、一部のパブリックインテレクチュアルは、なんにでもコメントできないといけない、なんにでも一言持っていなくちゃいけないと思っているのか気になる。 そういう「ぼぼぼぼぼ、僕なんにでも答えられますっ」っての、とっとと超越しちゃえばいいのにね。 

 たいして知らないし、奥行きもって理解してない領域の出来事に一言いおうと思った時に、アナロジーのすり替えとかを通して、ただ文句を言っているような"批評"になるんだと思う。 どんな領域であれ、端から見たらいつでもどっか死に体で、だからこそその荒れ地の中で一つの活路を見つけられるのがプロフェッショナルなんだと思う。 だからのっぺりとした批評とか批判ってしても意味が無いと思うんだよね。 だって、それって死にかけてるもんを指差して、死にかけてるって言っているようなもんじゃん。 そりゃそうだ。 ほっときゃなんでも死ぬ。

 まあ、そんなこんなで建設的にパブリックインテレクチュアルでいる事って難しいんだろうなあと小学生のような感想を持ってしまう今日この頃。 頑張れ、パブリックインテレクチュアル!!

 話しはかわって、このラジオの宮台真司のコメントはすごくいいと思った。「就職に夢を求めるな!」ってテーマで彼が話しています。 仕事での自己実現とかを求めるよりも、プライベートしっかりさせて、労働者というよりも、市民としての喜びをきちんと持てというご意見。 本当にそうだよね。 人間って色んなアスペクトがあるじゃん。 労働者であり、消費者であり、生産者であり、市民であり、女であり、男であり、恋人であり、パートナーであり、友達でありってさ。 本当にキラキラな多面体だ。 仕事をしている自分だけが自分じゃない。 人生って考えた時に労働者でいる自分は、他の自分のアスペクトより重要だろうか? これは仕事を始めたからすごくよく考える。

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