2009-11-01

色町

 前私が住んでいたストリートはカラフルだった。 ニュージーランドで一番栄えている繁華道、Queen streetの一番てっぺんに交差している道-Karangahape Roadはこの国で一番古い性風俗通り。 繁華街→芝居街→風俗街→売春街と奥まっていくと深まっていく色彩。 その最も奥まった場所に住んでいた。 それはそれは濃厚。 バス停に24時間座っているメンバーが一緒系の場所だ。 いつも同じ売春婦とピンプとホームレスがずーーーっと覚醒剤で完全にラリってそこに座って各々の客引きをしている。 そんな一角に住んでおりました。

 せっかくなので近所のレポートでも。
 
 まず、最も奥の奥から。

 ニュージーランドでは売春が合法で、ちゃんと売春婦協会のようなものもある。 でも勿論キリスト教原理主義の人達やらは、積極的に売春を嫌い何としてでも止めようと思っている。 なのでそういう人達は道端に車を止め、ずっと見張っている。 女を買う男たちは車で道端をゆっくり走り、売春婦を品定めするので、車のナンバーをメモり、その人の家族や仕事場に証拠写真を送りつけるんだそうだ。 多分産婦人科の前で「人殺し!!」と叫んでいる人達の派生だろう。

 私の家の周りを縄張りとしている売春婦たちはファファフィネがほとんどだった。 ファファフィネってのはポリネシア系の(主にサモア)出身のトランスジェンダーの昔は男の子だった女の子達だ。 どんなに寒い時もほとんど裸って位の露出でずーっとうろうろしている。 なんでこのグループの人達の縄張りなのかは謎。 サモアの教会が目の前にあるから? 彼女たちは酔っぱらっているし、覚醒剤でぼんやりしてしまっていてもう全く訳が分からない。 体中訳の分からない痣とか、虫さされの跡とかがあって、なんとも言えない気分になる。 ただじろじろ見てるとめちゃくちゃな絡まれ方とかをするので、見て見ぬ振り。 こんな地域に公衆トイレがあったら勿論中で人が死ぬに決まっていると言う事で、ここのエリアにはトイレが無い。 なのでたまに自分の家の駐車場とかで用を足そうとしている不届きものがいるので、そういう時はさすがにこっちも「ここはトイレじゃねえ!!」と怒鳴る。 それか家の真横にある売春婦協会に告げ口に行く。 今思うとすげえ所に住んでたな。

 どんどん繁華街に近づいていってみる。

そうすると次はアダルトショップが軒並み並ぶ。

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