2012-09-08

9.8 横須賀、東京

朝、用事があって横須賀へ。

JR横須賀駅へ向けてのどかな景色が続く。
しかし突然、視界が開けて軍港が。
そこには圧倒的な数の軍艦が浮かぶ。
この切り替わりの瞬間は、
あまりにもシュールリアリズム的だ。
日常がぐにゃりと歪む。
軍艦はあまりにも不気味に美しく、化け物のように見える。
そして駅に着く。

街の景色も周辺都市とまるで違う。

この町に津波が来たらどうなってしまうんだろうか。
沢山の軍艦、潜水艦、空母。
陸揚げされてしまうことはないのだろうか。
海辺に貼られたハザードマップや津波への警告を見ながら悶々とする。

京浜急行の横須賀中央駅はアメ軍の軍人達が沢山いる。
英語で書かれた駅の注意書きのレベルが
「自動改札を飛び越えないでください」
とかなので、おいおい大丈夫かよと心配になる。
駅では軍人さん達が陽気に騒いでいる。
そこに普通の日本人達と、
結構アメリカナイズされた地元のヤンキー達が入り交じっている。

昼過ぎ、男友達とビールをひっかけるために東京駅へ。

私がいつも使っている横須賀線は
皇居や国会議事堂が近くにある東京駅と、
軍港の横須賀を結ぶ為に作られた沿線だ。
東京には指揮官が、横須賀には軍人が控えている。
横須賀駅から東京駅に来ると、奇妙な気持ちになる。

彼に横須賀の話しをすると、
ぴったりの本を持っていると
手元に持っていた本をくれた。
孫崎享さんが書いた「戦後史の正体 1945 - 2012」。



帰り道に読み始めたんだけど、
見事に興味深い。 
読み始めたら、やめられない、とまらない。

男友達からしてみたら、
最高にお洒落な丸の内の
カフェで気持ちよく呑むはずの一杯。

残念な事に、一緒にいる女である私は
ひたすら横須賀の軍艦の様子や、
アメ軍の軍人の様子、街中にいる自衛官や
海上自衛隊横須賀教育隊の様子なんかを話している。

ちっと悪い事したなって気はする。

他に話したトピックは、チャゲアス。
チャゲアスはヤバい良いと言い合って解散。
邦楽の至宝。



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