2010-08-02

風邪 色褪せていく

 七月は用事が連なり、毎週末飛行機で旅行に出かけた。
 結果として最後の週は、半分ゾンビ状態になった。

 勝手に自分は体力がある方なのだと信じ込んでいたのだけど、決してそうでもないと知った七月だった。

 弱って行くにつれてだんだんと、夜らへんとか自分の心の色彩が褪せて行ったのを感じた。

 こういう時は頭の中で勝手に自分の身の上におこっている事を、フォトショップ的に認識し始める。

 「ああ、レイヤーが複製されて、上に置いた方のレイヤーがイメージアジャスメントされて、色調と、彩度が、両方とも-100にされた…。 そして、上のイメージ全体の透明度が60で、退色加工終了…。ここで透明度がゼロになったら、ああ…、その時は世界はモノクロ!!」ってさ…。 

 写真で説明すると、下の写真が夜らへんに普通の疲れた時の状態。 疲れているけど、どっかは気持ちがいいし、まあ、普通に日が暮れて行く感じを体感する。 






で、これが疲れた上に、風邪をひいた時の心的風景。(この写真は上の写真にフォトショップで退色加工をしたもの。) 多分、言語感覚がもっと発達した人は、ストレートに「うつうつとしている」とすぱっと言い切れるんだろうと思う。 私はそう言い切る前に、ずっと「フォトショップでならこんな感じ…」と変な分析をしてしまう。 職業病だと思う。


 


とにもかくにも、今週末の私は滞在先のウェリントンで風邪引いて大変暗かった。

友人の送別会に参加している間も、輝くような美男子の友人らとお洒落なカフェでアフターヌーンティーをしている時も、めためたに私の心の中は暗かった。

滞在先で夜、熱を出しながら、うつらううらと、陰惨な事柄に胸を馳せていた。 「海外に引っ越して行く友人を見て、私もそうしたいと思うけど…、もし引っ越し先でこういう心の色調になっちゃったら、多分私耐えられない…。」とか「ああ、もうきっとお先って真っ暗なんだわ…。」とか、「今まで私はなんて呑気に物事を考えていたんだろう。物事がそんなに簡単で心にやさしいわけないのに。 きっとズタボロに傷つけられて、ルサンチマンいっぱいの状態で朽ち果てるんだわ…。」とか、出てくる出てくる、暗い発想。

風邪と疲労、恐るべし。 疲労の恐ろしさを痛感した。


多分新しいところに引っ越したら、こういう心理状況にはなりやすいだろう。 そうなった人を結構知っているし、今回旅行しまくって疲れた結果、自分自身も陥った。

でも結局は移動の多い、色んなところに行くライフスタイルを自分は求めている。 ってことはある種のコーピングメカニズム(対処方法)を見つけ出さないと、自分で自分の首を絞める事になる。

それで悶々と考えた結果、「疲労を貯めない/疲労回復を上手にする」ってのが一番良いコーピングの方法なのではないかと考えがまとまった。

今回は「回復をする為の体力が無い」っていう変なスパイラルに自分が入った気がした。 それこそ、「寝ても寝た気がしない」ってのから始まってさ。 そして気がついたら、結構悪い状況に自分自身を立たせた。

もうこういうのは嫌だ。

疲労回復がすんなりと行える程度への体力は、最低限必要だ。
体力向上させるぞーー!

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