2013-08-01

ソウル

数年ぶりにソウルに行ってきた。
前行ったの、いつだろうって位に久しぶり。
相変わらず素敵な街だった。

大好きな友達と美術館やギャラリーを巡って、街を散歩して。

今回は日本の大学時代の友達と、
イギリスの学校時代の友達と3人で遊んだ。

あとは沢山の作家達。
直接会った訳じゃないけど、作品を通じて沢山の人と触れ合った。
私は、こういう人間関係が好きだ。

日本時代の友達Sとは日本語で、
イギリスの友達Jとは英語で、
SとJは韓国語で話していた。

3人ともお互いと問題なく意思疎通が出来る。
でも3人で同時で使える共通語はない、
そんな言語的ジャンケン状態でとても面白かった。

私がJと英語で話していた時は、
その後私が日本語で、Jが韓国語で
Sに対して通訳をする。

SとJが韓国語で話していた後は、
Sが日本語で、Jが英語で私に通訳をする。

それがなぜか不思議と自然に出来ていた。

多分みんな第二外国語で生活することに
慣れているので、言葉が全部分からなくても
比較的大丈夫な性格になっているからだろう。

それよりも、言葉が入り交じって、
会話がちょっと不自由でって状態の方が圧倒的に面白かった。

SとJが韓国語で話しているのを聞きながら、
友人が私には全くよくわからない言葉を楽しそうに
温かく話している様子が、懐かしくて愛おしくてたまらなくなった。

こういう感じが心地良かった。
色んな言葉と、お互いの不自由さと、たまらない楽観さと。

なんだか全てが懐かしくて、新しくて、楽しくて、
自分の好きな物と出会い直したような気持ちになった。

旅行から帰ってきた後
自分の人生から大切な物が失われているような気持ちになってしまったぐらいに。

数日間、旅行中に感じていた質感が
恋しくて仕方がなかった。

でも今私は日本で暮らして、旅行中に感じたものとは別の、
それはそれで大切な懐かしくて、新しくて、楽しい何かと触れ合っているのだろう。
きっと後になったり、どこか遠くに行って、戻ってみないと気がつかない位の愛に包まれているのだと思う。

きっとそういうもんなんだ。

この旅行で感じた質感は、
いつかきっときちんとした形で、飽き飽きするまで、出会い直せると思う。
きっと。 待ちきれない。

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