2010-05-10

 友達がオークランドに来てくれている。 彼は、ふるいふるい友達。 彼がいるだけで日々の喜びや質が向上する。 友達は、友達の大切さを教えてくれる。




 秋の海に一緒に行った。 天気はそこまで良くなかったけど、雲が素晴らしかった。 たまには曇りも悪くない。 海や、濡れた浜に反射する雲の景色が世界を豊かにしていた。




 大切な友達は一緒にいると、沢山の景色に巡り会わせてくれる。 これには子供のころから驚いていた。 好きな人達と一緒に見ると、どうしてこうも景色は切なくも、美しくて壮絶なんだろう。

 大学時代の大切な友達の一人と、卒業して一年後にウェリントンで夜中にドライブをした。 海に反射する街の明かりや、黒くぬめぬめと光る海を見て、忘れたくないという思いで胸がいっぱいになった。 「ウェリントンは本当に美しい街だ」と彼に言ったら、「僕たちが努力をして、いっぱいいい景色をいつも探していたから、忘れたくない事でいっぱいなんだよ」と言われた。 確かに私達は、かなりの時間と情熱を使い、景色を見つめた。

 その事を今オークランドに来てくれている友達に言ったら、「彼らしい発言だね」と笑っていた。 実際、彼と一緒にいた時、景色はいつも素晴らしかった。 そして公平に考えて、多くの場合、それは彼が努力をして見つけてくれた風景だった。 「あの子といるといい側面を沢山見る事ができるよね」と言い合う。 そして、勿論、今来てくれている友達ともそう。 いい景色が視界に、胸に、溢れる。

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