2010-12-21

師走

あっという間に年末だ! 今年はブログ書かなかったなー。

今年は何かの"間"にある感じの不思議な一年だった。 自分が大学生じゃない事には慣れた。 でも勿論まだばりばりのジュニアデザイナーで、全く自律して仕事が出来るようなシニアじゃない。 というか、そんなにまだデザイナーですらないし、ビジネスのこともよくわかってない。 ごろんと生々しく、弱々しく、いまいち事の顛末を理解していない成熟していなく能力のない自分がいる。

仕事は忙しかったし、挑戦もあったし、難しかった。 それでも気楽だった。 人と働くってそういう事なんだなと知った。 協力できる事、信頼できる事の力強さを発見した。 リラックスして、いろんなことに挑戦できた。 職場の人達に心底感謝。

今年はたまたまよく日本にも帰った。 日本にいる時と、こっちにいるときと…、本当に生活が違うから、こっちで日本の事を思うと、ほとんどファンタジー小説に出てくる別世界を想像しているような状態になる。 逆もしかり。 随分と、住んでいる所によって生活ってのは変わるものなのですね。

国籍がある国が自分にとっての国なのか、住んでいる所がそうなのか。(現実的に言えば、両方自分の国なんだろう。) そこでも二つの間で、ぷらぷら過ごした感じがする。

税金を払っていて、そして日常生活がある、NZの方が自分の国だという意識が強い。 ここにある共同体に属していると強く感じる。 私が社会的な事で、"私達"というときは、大抵NZにいる人達が含まれる。 日本に対しては"あなた達"。 勿論日本に税金を払って、そして日本で日常生活を送れば、日本に対して愛着を持つようになるんだろう。 日本にいる人達の事を"私達"とよぶんだろう。 そんなもんだ。 そんなもんなんだなぁってのが意外と自分がやってみるまで分からなかった。

人間関係や家族関係でも、変化の途中、結構宙ぶらりんな時期にいる感じがする。

親が子供のころの事を想像すると、ちょっとキュンっとくる。 可愛かったんだろうなぁとかってさ。 親が親になってからの事を思っても、キュンっとくる。 なんて素晴らしい、愛に溢れた親なんだろうって。 でも親が"子供"と"親"の間にいた時の事ってなんだかいまいち想像できない。 要するに、産まれてきた家族と、新しく作った家族の間で、一人でプラプラしていた時期の事がなんだかいまいち想像できないんだ。

だからかなぁ。 何となく自分もその、オリジナルの家族と、新しく作りたい家族の間でプラプラしている、やっけに気楽で、匿名性が強くて、どこの記録にも記憶にもたいして残らない、ゆるーい期間にいるような気がしちゃうんだよね。 すごく面白い。

でも実際は様々な面で、のるかそるかなスリリングな時期なんだけどね、でもどっかやけに気楽だよね。

そういう意味では変わった一年だったなぁ。 後から思い出したら、キラキラした思いでとかがある一年になるのかな。 不思議ね、一年一年、色彩が違う。

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