2008-01-26

か・き・つ・ば・た

 出光美術館に初めて行った。
 
金曜日は夜7時まで開いているので、友達と誘い合わせをし仕事帰りにぶらり。 サラリーマンと新橋で待ち合わせをして向かうは日比谷。

外側から内側が全く想像がつかないタイプの空間なので、ちょっとワープをした感じになれる。 あと立地が凄く良い。 あそこら辺界隈で美術館の入館料だけで、長時間いられてなおかつとても楽しめるって、相当な都会のマジックだよ。 

で、見てきたのは「王朝の恋」展。 東博で今やっているのが「宮廷のみやび」。  

東京ちょっと今華やか。 


伊勢物語に関する作品が並んでいたんだけど、結構ぐっときた。 


"奥さんを想って か・き・つ・ば・た とある男が歌の始めに書いた"とか、結構ぐっときたわ。 そして横にあるかきつばたの屏風。 この間! 


なんだか面白い作品が多かった。 日本の昔の絵ってものすごく面白い。 人のサイズと植物のサイズが同じだったりするんだよね。 「恋! 情! 人人人人、あなた、あなたのことなのよ!」って、想い濃く、人を愛しすぎている人達が主題なのに、人は豆粒大ではじっことかに描かれていて、鑑賞者の目にまず飛び込んでくるのは植物たちなのね。 っきょ、狂気。 


後、視点が何個もある絵があったりするんだ。 リアリスティックな人物と、同じ絵の中に絵の中の彼が見た景色が印象派かいってぐらいに抽象化されて描いてあったりするの。 私が人を見て、その人の見ている景色を見るとな。 なんたるプロセス。 面白かった。 東博とかにある作品よりもファンキーなのが多くて、結構穴場かも。

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