2011-01-12

ハーちゃんといっしょ その1

 大学時代の親友夫婦が赤ちゃんを連れて我が家に遊びに来てくれた。 頼もーって感じに。 赤ちゃんはハーちゃんという、六ヶ月弱の男の子。

迎え撃つはもう一人の大学時代の親友ミズホと、私と我が親。

赤ちゃんはいいにおいがして、柔らかくて、とっても可愛かった!

七里ケ浜の海が一望できるカフェでみんなでご飯を食べて、海辺を散歩して、一応大仏を見て、八幡宮に行ってってトロントロンと遊んだ。

ハーちゃんが生まれて以来、私たちの遊びの中心はハーちゃん! とりあえず、誰も自分の話をしない。 みんな、ひたすらハーちゃんの話をしている。 完全に惑わされている、私たち。 だってハーちゃん、イケイケなんだもん。

それにしても、結構面白かったわよ! 年齢的なものなのかな? ハーちゃんが興味を持つ物がとっても特徴的なの!

まず、ハーちゃんが、ル・コルビジュエのシェーズロングに座ったときに、とってもとっても喜んだのに驚いた。 肌に触れる部分の素材に大興奮。 皮の感じがとっても良かったみたい。 あと角度もちょうど良かったんだろうな。 どうやら赤ちゃんは、抽象的な物がお好きな様子。 同じテクスチャのものがずーっと続くような触覚が好きな様子。  

いろんな情報をごちゃごちゃと一気にインプットするよりも、一つを十分にインプットする感じが、快感につながる様子。 皮を触りまくって、キャッキャってなっててかわいかった! コルビジュエ大先生偉大だなと思いました。

確かに、大人でも、自分の体よりずーっと大きなサイズのシェーズロングがあったら、その素材感に結構うっとりすると思うんだよね。

家の居間にこの椅子があるので大人たちがご飯を食べている間に、ハーちゃんにシェーズロングに座ってもらっていたんだけど、本当にご機嫌だった! もちろん転がり落ちる可能性大有りなので常に見張っている必要がありますが、ここまで喜ぶなんて、コルビジュエも満足だと思うよ。




そしてもう一つ、ハーちゃんの興味を引いていたのが、埴輪! 意外だよねー。 でもこれも結構コルビジュエのシェーズロングを喜んだのと同じ理由なんじゃないかなと思うんだよ。

数年前、私の永遠のボーイフレンド、グレッグが日本に来ていたとき、一緒に東京国立博物館に行ったんだ。 で、私が埴輪とか土偶とか土器とかがたまらなく美しく思えて好きなのだと言っていたら、ミュージアムショップで埴輪(犬型)のぬいぐるみを買ってくれたの。




で、朝ミズホがハーちゃんをあやしているときに、このぬいぐるみを使っていたんだけど、ハーちゃんこの時も大ハッスル。 やっぱりこれも形がシンプルで、手触りが一本調子。 そして、顔も黒と茶色のコントラストがはっきりしているから、快感刺激としてずばっとハーちゃんの心に響いたのかな?

手触りが面白いものとか、ずーっとにぎにぎしていたりもしているものねー。

いやー、古代と古典の物品の持つ怪力に、ハーちゃん通じて触れ直したって感じね。 恐れ入った、埴輪にもコルビジュエにも。

なので、埴輪(犬型)はハーちゃんの家来になっていただく事にして、献上させていただいた。 グレッグも草葉の陰で喜んでいるだろう。 はに丸の21世紀版として、ハーちゃんには活躍してもらいたいものよ。

ハーちゃんのテディベアは、私が見つけるのだとNZで必死に探して、えらい具象的な白熊(ものすごく獣っぽくてかわいい)を送ったけど、本当は家に転がっていた埴輪で良かったのね。 答えは、そこにあったのだな…。

それにしても「俺のテディベアは、埴輪(犬型)。」って、渋くて良いよね。

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